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1.伸縮性
ニット生地はループの連綴されてできる布地ですから、編地を構成する糸の各部はいづれも比較的自由な状態にあります。つまり、外力により容易にその方向に伸びることが出来るとともに、編み目本来の性質によって、外力が取り除かれると同時に、ある程度元の状態に復することができます。このことは、ニットがしわ、折り目などがつきにくく、イージーケアな布となり、洗濯後アイロンをかける必要がないことに通じます。 |
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2. ドレープ性
ドレープ性とは、垂れ下がる性質ということで、布の重要な性質の一つです。ニットはこのドレープ性に優れているため、着用者の身体をしめつけることなく、その容姿を整えさすことができます。
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3. 多孔性
編み目は自由な状態にある糸によって構成されていることから、繊維間の含気性は同一材料による織物に比べて多くなっています。このため保温性に優れ、また編地が多孔性であるため、皮膚と空気との接触性においても優れています。
4. 柔軟性
一般にニットは柔軟性に富んでいますが、これは主にその組織構造によるものです。
5. 成型可能
編地は連続した編み目の連綴によって構成されているため、この連綴の方法を適宜変化させることによって、容易に編地の幅を変えたり、あるいは望む場所に付加または接続させることができます。したがって、織物のように裁断や縫合することなしに、手袋、靴下など所要の形のものを自由に編成することができます。
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